自動運転車の市場調査のレポート一覧 ロボタクシー・バス・トラックはどうなる?

ADAS関連のレポートとも比較



出典:GM Cruise公式サイト

2010年代にADAS(先進運転支援システム)の普及が本格化し、2020年代に入るとレベル3以上の自動運転市場の形成が始まった。自動運転バスやタクシーなどのレベル4サービスは一定水準に達し、2020年代半ばからは拡大フェーズに突入している。

今後、2030年代、そして2040年代にかけ、自動運転産業はどのような成長を遂げていくのか。各調査企業が発表した自動運転関連のレポートを参照し、業界の未来に迫る。


<記事の更新情報>
・2026年3月9日:自動運転タクシー・バス・トラックの市場調査を追加
・2025年6月25日:日本における社会受容性の調査データを掲載
・2024年3月7日:自動運転タクシーに関するSNS Insiderの調査レポートを追記
・2023年8月9日:自動運転タクシーに関するARKの調査レポートを追記
・2022年1月15日:記事初稿を公開

記事の目次

■日本市場に関する調査・レポート

富士経済:2035年に自動運転シャトルの国内市場は322億円に

出典:富士経済(※クリックorタップすると拡大できます)

富士経済が2020年9月に発表した自動運転シャトルの国内市場調査によると、自動運転シャトルは2030年に170台、2035年に460台が投入され、市場規模は322億円に達すると予測している。

用途別の内訳は、行動を走行するコミュニティバス100台、空港や事業所内など敷地内を走行するバス160台、物流用途で宅配や物販などを担うモビリティ100台、敷地内で構内搬送を担うモビリティ100台。

2021年には、コミュニティバスとしてトヨタの「e-Palette(イーパレット)」など20台の導入を予測している。東京五輪・パラリンピックを見据えた予測かもしれない。同社によると、2023年にはコストを抑えた量産型e-Paletteの投入計画があるという。

▼自動運転シャトルの国内市場を調査|富士経済
https://www.fuji-keizai.co.jp/file.html?dir=press&file=20098.pdf&nocache


総合技研:国内ADAS市場は2030年に2,464億円規模に

出典:総合技研(※クリックorタップすると拡大できます)

総合技研が2020年4月に発表した「2020年版 自動運転システムの現状と将来予測」によると、国内ADAS市場は2030年に2,464億円に達する見込みという。

同市場は2019年に1,493億円で、2020年予測で1,477億円、2025年予測で1,934億円と見込んでいる。システム別では、数量・金額ベースともに、ベース自動衝突軽減ブレーキ、車線変更支援、駐車支援システム、ドライバーモニターの順に多くなっている。

▼2020年版「自動運転システムの現状と将来予測」|総合技研
http://www1.odn.ne.jp/sogogiken/jidounten/’20jidounten.mihon.pdf

■日本の社会受容性に関するレポート

高齢女性の自動運転の利用意向は?

50歳以上の女性を対象に実施したアンケート調査で、「AIによる自動運転」の利用意向が2割程度に留まることが判明した。ハルメク生きかた上手研究所が2025年4月に実施した調査だ。


調査は50~87歳の女性577人から回答を得て、AIによる自動運転の利用意向については、「すでに利用している」「利用したい」「まあ利用したい」の合計が24.3%だった。このデータは、「あまり利用したくない」「利用したくない」の合計34.5%を下回るものだ。

不安や不信感を覚える人が37.1%と多く、費用や使い勝手などを懸念する人も11.3%いた。

【参考】関連記事としては「悲報!自動運転を利用したい高齢女性「たった2割」」も参照。

■世界市場規模に関するレポート

矢野経済研究所:2030年にレベル3以上搭載車両は1,900万台超に

出典:矢野経済研究所(※クリックorタップすると拡大できます)

矢野経済研究所が2019年5月に発表した自動運転システムの世界市場に関する調査によると、ADAS・自動運転システムの世界搭載台数は2030年に8,390万5,000台に達すると予測している。

ハンズオフを可能とする高度なレベル2は、2018年実績の2,000台から2030年に3,110万6,000台、レベル3は2020年予測の800台から2030年に373万台、レベル4以上は同7,100台から1,530万台へとそれぞれ数字を伸ばしている。「レベル3以上」だと合わせて1903万台規模になるという推計だ。

2020年以降はレベル2が市場をけん引し、2023年にもレベル2・レベル2+がレベル1搭載台数を上回り、2025年以降はV2Xの普及が日米欧中で進むことから、大部分の車両がレベル2・レベル2+を搭載すると見ている。

レベル3は、2025年以降レベル4とのシステムコスト差が縮小し、乗用車においてもレベル3からレベル4への切り替えが進むとしている。

レベル4は、カーシェアやライドシェア、公共交通、物流などで試験的利用が始まっており、2023~2024年頃からの本格的な実用期間を経て2025年以降に拡大すると見ている。

▼自動運転システムの世界市場に関する調査を実施(2019年)|矢野経済研究所
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2134

富士キメラ総研:2040年にレベル3以上が4,412万台

出典:富士キメラ総研

富士キメラ総研は2020年9月、自動運転車の世界市場調査結果をまとめた「2020 自動運転・AIカー市場の将来展望」を発表した。

同レポートでは、生産台数ベースでレベル2のADAS車両は2020年見込みの724万台から2045年には7,133台まで増加すると予測しているほか、レベル3は同1万台から4,280万台、レベル4・5は僅少から2,139万台にそれぞれ増加するとしている。

当面はレベル2が市場をけん引し、2025年にはハンズオフ機能を搭載したレベル2の比率が10%を超えると見ている。また、高速道路限定のレベル3が各自動車メーカーから販売され、タクシー用途などのレベル4も登場するとしている。

エリア別では、レベル3以上車両は2045年に日本で372万台、欧州1,175万台、北米1,350万台、中国1,915万台、その他1,607万台を見込む。

▼『2020 自動運転・AIカー市場の将来展望』まとまる(2020/9/1発表 第20092号)
https://www.fcr.co.jp/pr/20092.htm

IntelとStrategy Analytics:2050年には7兆ドル規模に

米Intelと米調査会社のStrategy Analyticsは2017年7月、自動運転車の実用化・普及で新たに創出される市場は、2035年には8,000億ドル(約90兆円)、2050年には7兆ドル(約800兆円)に上るという予測を共同で発表している。自動運転車を使って事業者や個人に提供される移動サービスのマーケットなどを含めた数字だ。

この予測では自動運転車の普及により、2035年から2045年にかけ、少なくとも58万5,000人の命が救えることも強調されている。

▼Intel Predicts Autonomous Driving Will Spur New ‘Passenger Economy’ Worth $7 Trillion
https://newsroom.intel.com/news-releases/intel-predicts-autonomous-driving-will-spur-new-passenger-economy-worth-7-trillion/#gs.lsbk8g

Grand View Research:自動運転車は2030年までに420万台に

米調査会社のGrand View Researchが2020年3月までに発表した自動運転車の世界市場調査によると、2021年から2030年にかけCAGR63.1%で推移し、市場規模は2030年までに420万台に達すると予測している。

Kenneth Research:世界の自動運転市場、2024年までに約2兆1,200億円規模に

米調査会社のKenneth Researchが2020年7月に発表した調査レポート「グローバル自動運転車市場における5G:世界的な需要の分析及び機会展望2027年」によると、世界の自動運転市場は2016年から2024年までにCAGR25.7%を記録し、2024年までに200億ドル(約2兆1,200億円)規模に達すると予測している。

IMARC:世界の自動運転車市場は2026年まで約28%のCAGRで拡大

市場調査会社のIMARCが2021年11月に発表した世界の自動運転車市場に関する調査によると、同市場は2021年から2026年の間に約28%のCAGRで拡大すると予測している。

自動車産業の著しい成長と急速なデジタル化を背景に、安全で効率的な輸送手段への要求が高まっていることが市場の成長を後押しし、さらにAIやロボット工学、機械学習、IoTの統合など、さまざまな技術の進歩も成長を促す要因と分析している。

Report Ocean:レベル1~3の世界市場は2027年まで20.8%以上で成長

Report Oceanが2021年11月に発表した世界の半自動運転車市場に関するレポートによると、2021年から2027年の予測期間において年平均20.8%以上の成長を遂げるとしている。

半自動運転車には、レベル1、2のADASとレベル3の自動運転車を含む。アジア太平洋地域、北米、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、その他の地域において、先進技術の普及率の上昇をはじめ、グーグルなどIoTベースの技術を持つ市場プレーヤーの存在により北米が市場をリードするとしている。

一方、欧州ではドイツ、フランス、英国、イタリアなどの各国で自動車産業が盛んであり、最も高い成長率が見込まれるという。

IMARC:世界のADAS市場は2026年まで約13%のCAGRで成長

IMARCが2021年11月に発表した先進運転支援システムの世界市場調査によると、世界のADAS市場は2021年から2026年にかけて約13%のCAGRで成長すると予測している。

世界人口の増加や所得水準の向上、自動車産業の成長などが世界のADAS市場にプラスの影響を与えるほか、自動車の安全性やセキュリティ、快適性や高級感の向上に対する個人の関心の高まりを受け、今後数年間で市場は大きく成長すると予想している。

Kenneth Research:ADASの世界市場は2030年末までに1,047億ドルに

Kenneth Research は2021年7月、ADAS市場の予測評価を提供する調査レポートを発刊した。ADASの世界市場は2030年末までに1047億ドル(約11兆5000億円)に達し、CAGR 10.8%で拡大すると予測している。

OICA(国際自動車工業会)によると、自動車と商用車を合わせた自動車生産は、2009年の6,176万台から2019年には9,179万台に増加しており、ADASの低価格車への導入が進む一方、社会経済状況の改善により高級車の需要も増加し、今後数年間で市場に多くの成長機会がもたらされるとしている。

ADAS市場には、アダプティブクルーズコントロールやタイヤ空気圧監視システム、パークアシスト、眠気モニター、車線逸脱警報システム、死角検出システムなどのタイプが含まれる。テクノロジーセグメントとしては、レーダーセンサー、超音波センサー、赤外線センサー、イメージセンサー、レーザーセンサーなどが含まれる。

自動運転タクシー市場、2030年には世界GDPを26兆ドル押し上げ

投資運用会社の米ARK Investは2023年7月までに、自動運転タクシー市場は2030年までに世界全体のGDP(国内総生産)を年間26兆ドル(約3,600兆円)を押し上げると推測した調査レポートを発表した。

自動運転タクシーによる収益と移動時間の短縮に伴う生産性の向上により、世界のGDPが年間30兆ドル増加し、一方で、ガソリン車の販売台数の減少や、燃料費やメンテナンス費用の減少により、GDPを年間4兆ドル押し下げ、差し引きで年間26兆ドルGDPを押し上げるという推測だ。

【参考】関連記事としては「自動運転タクシー、世界GDPを年26兆ドル上乗せ 2030年試算」も参照。

自動運転タクシーの世界市場、2030年に15兆円規模に

民間市場調査会社SNS Insiderの予測によれば、自動運転タクシーの市場規模は、2030年までに986億ドル(約14兆8,000億円)に達する。予想CAGR(年平均成長率)は2023〜2030年にかけて65%だという。

成長を主導する10社としては、Google系Waymo、GM傘下Cruise、テスラ、Lyft、Uber Technologies、フォード、ダイムラー、フォルクスワーゲン、ボルボ・グループ、日産自動車が挙げられている。トヨタは含まれていない。

■自動運転バス

Precedence Research:自動運転バス市場は2035年に2兆円規模 アジア地域が急成長

Precedence Researchが2026年2月に発表したレポートによると、世界の自動運転バス市場は2025年に13億7,000万ドル(約2,100億円)に達し、2026年の17億2,000万ドル(約2,600億円)から2035年には約134億3,000万ドル(約2兆円)まで増加すると予測している。予測期間中のCAGRは25.64%としている。

同期間中、アジア太平洋地域が最も急速な成長を遂げると予想している。

▼自動運転バス市場規模、シェア、トレンド 2026~2035年|Precedence Research
https://www.precedenceresearch.com/self-driving-bus-market

Fortune Business Insights:自動運転バス市場は2032年に1兆4,000億円規模へ

Fortune Business Insightsが2026年2月に発表したレポートによると、世界の自動運転バス市場は2024年の17億3,000万ドル(約2,700億円)から2032年までに93億4,000万ドル(約1兆4,000億円)へ成長し、CAGR24.6%で拡大すると予測している。2024年には、欧州が55.49%のシェアで世界市場をけん引したという。

▼自動運転バス市場規模、シェア及び業界分析|Fortune Business Insights
https://www.fortunebusinessinsights.com/jp/%E8%87%AA%E5%8B%95%E9%81%8B%E8%BB%A2%E3%83%90%E3%82%B9%E5%B8%82%E5%A0%B4-105800

Technavio:2029年までCAGR 22.4%で成長

英Technavioが2024年3月に発表した2024~2029年を予測期間とするレポートによると、2024年から2029年の間に 自動運転バス市場はCAGR 22.4%で成長し、28億8,000万米ドル(約4,400億円) 増加するという。

▼自動運転バス市場規模 2025-2029|Technavio
https://www.technavio.com/report/autonomous-bus-market-industry-analysis

MM総研:国内の自動運転バスは2040年に7,000台に

ICT市場調査コンサルティングを手掛けるMM総研が2025年1月に発表した調査結果によると、2024年には延べ100台の自動運転バスが走行しており、2030年には1,200台に増加すると予測している。

1地域で1台、多くて数台の導入となる見込みで、導入が進むにつれデータが蓄積され、それに伴って安全性なども改良されていくことで導入がさらに進み、2040年には7,000台に達するとしている。

一方、信号やスマートポールなどとの連携や自動運転専用道路の設置といったインフラ側の整備についても解決しなければならない課題として挙げているほか、運転手の減少予測を踏まえた需給ギャップを埋めるためには、2035年末に約4,000台、2040年末には約1万3,000台のギャップが生じると予測しており、2040年末でなお6,000台のギャップが残るとしている。

▼自動運転バスの導入台数の推移・予測|MM総研
https://www.m2ri.jp/release/detail.html?id=664

■自動運転タクシー

Fortune Business Insights:2034年に市場規模は32兆円へ拡大

Fortune Business Insightsが2026年2月に発表したレポートによると、世界の自動運転タクシー市場規模は2025年に101億1,000万ドル(約1兆5,500億円)に達し、2026年の182億7,000万ドル(約2兆8,000億円)からCAGR80.80%で成長し、2034年には2,086億3,000万ドル(約32兆円)へ拡大すると予測している。

アジア太平洋地域は2025年に45.46%の市場シェアでロボタクシー市場をけん引した。一方、米国のロボタクシー市場は大幅に成長し、2027年までに推定33億ドル(約5,100億円)に達すると予測している。

▼ロボタクシー市場規模、シェア及び業界分析
https://www.fortunebusinessinsights.com/jp/%E3%83%AD%E3%83%9C%E3%82%BF%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%BC%E5%B8%82%E5%A0%B4-103661

Stratistics MRC:2032年までCAGR74.2%で市場が成長

Stratistics MRCが2025年11月に発表した調査結果によると、世界の自動運転タクシー市場は2025年に33億ドル規模(約5,100億円)に達し、2032年までに1,653億ドル(約25兆6,000億円)に拡大するという。予測期間中のCAGRは74.2%となっている。

主な市場促進要因は、都市部の渋滞悪化と従来型交通手段の限界にあるという。消費者は、マイカーや従来型タクシーよりも信頼性が高く費用対効果に優れた代替手段を積極的に求めており、自動運転タクシーがこの課題に直接対応し、移動時間と費用を大幅に削減できるとしている。

消費者が容易な移動手段への関心を強めることで、自動運転配車サービスに対する強力かつ持続的な需要が生まれ、市場ニーズを満たすべくこの分野への投資と成長がさらに促進されていくとしている。

▼Stratistics MRC
https://www.gii.co.jp/report/smrc1876761-robo-taxi-market-forecasts-global-analysis-by.html

日本能率協会総合研究所 マーケティング・データ・バンク:2030年には8,700億円

日本能率協会総合研究所 マーケティング・データ・バンクは、「MDB有望市場予測レポート」シリーズにおいてロボタクシー市場を調査し、市場規模を推計している。

同社によると、世界市場規模は2024年の1,330億円からCAGR 36.4%で成長し、2030年には8,700億円、保有車両数は10万台に達する見通しという。

今後は中東や欧州での展開が拡大し、政府支援や技術革新、サービスの多様化によって市場が拡大し、車両の量産化などにより参入企業の収益力向上が期待されるとしている。

▼MDB有望市場予測レポート|日本能率協会総合研究所 マーケティング・データ・バンク
https://mdb-biz.jmar.co.jp/20251028

Market Research Future:2035年に市場規模25兆8,000億円に

Market Research Futureが2026年2月に発表した自動運転タクシー市場調査報告書によると、自動運転タクシーの市場規模は2024年に609.2億ドル(約9兆4,000億円)と推定され、2025年の823.1億ドル(約12兆7,000億円)から2035年までに1,668.8億ドル(約25兆8,000億円)に成長すると予測している。予測期間中のCAGRは35.11%となる見込みという。

自動運転タクシーの最大市場は北米で、堅調な需要と投資を示している。アジア太平洋地域も、急速な都市化と技術統合によって最も成長が早い市場として浮上しているとしている。

▼自動運転タクシー市場調査報告書|Market Research Future
https://www.marketresearchfuture.com/ja/reports/self-driving-taxi-market-32239

■自動運転トラック

フロスト&サリバン:自動運転技術で進化するTaaS市場は2025年に8兆円規模

ビジネスコンサルティング事業を手掛ける米フロスト&サリバンは、これまでに複数の自動運転トラックに関わるレポートを発行している。

2019年4月のトラック・アズ・ア・サービス(TaaS)に関する展望予測では、自動運転技術でTaaS市場が大きく進化し、デジタル貨物仲介サービスが542億ドル(約5兆9,000億円)規模に成長すると予測している。

TaaS全体のグローバル市場は2018年の132億6,000万ドル(約1兆4,500億円)から2025年までに794億2,000万ドル(約8兆8,000億円)相当に成長する見通しという。

2020年7月リリースのレポートでは、レベル4トラックは2025年までに商用化されるとし、2040年までに米国の年間一般貨物輸送量全体の約6.4%を占め、年間貨物料金で約47億5000万ドル(約5,100億円)の節約につながると予測している。

2022年10月のレポートでは、自動運転対応貨物輸送の総市場潜在量は約1兆3666億8000万トンマイルに上ると試算し、米国の貨物輸送量全体のうち、レベル4による輸送量は2028年で0.2%に留まるが、2040年には22.3%に増加すると予測している。

▼米国におけるレベル4自動運転トラックの市場ポテンシャル:長距離輸送と地域輸送|フロスト&サリバン
https://store.frost.com/market-potential-for-level-4-autonomous-trucks-in-the-united-states-long-haul-regional-haul.html

Global Market Insights:2034年には230兆円市場に成長

Global Market Insightsが2022年3月に発行したレポート「自動運転トラック市場 サイズとシェア 2025 to 2034」によると、世界の自動運転トラック市場規模は2024年に356.9億ドル(約5兆5,000億円)と評価されており、2025年から2034年の間はCAGR16.2%で成長すると予測している。

2034年には、市場規模は1兆5000億ドル(約230兆円)に達するという。成長要因には、自動運転技術を支援する政府規制や北米における自動運転トラックのスタートアップの存在、アジアパシフィックで急速に成長するEC業界、輸送インフラへの大きな投資などを挙げている。

一方、課題には高額な初期投資や安全・安心の懸念を挙げている。

▼自動運転トラック市場 サイズとシェア 2025 to 2034|Global Market Insights
https://www.gminsights.com/ja/industry-analysis/autonomous-truck-market

Fortune Business Insights:2034年までに16兆円規模に

Fortune Business Insightsが2026年2月に発表した最新レポート「自律走行トラック市場規模と将来展望」によると、世界の自動運転トラック市場規模は2025年に429億1000万ドル(約6兆6,000億円)と評価されており、2026年の465億8000万ドル(約7兆2,000億円)から2034年までに1077億ドル(約16兆6,000億円)へ成長し、予測期間中のCAGRは)11.04%に達すると予測している。

市場別では、米国市場規模は2025年に156億7000万ドル(約2兆4,000億円)と評価されており、2034年までに自動運転トラックは400万台を超えると予測している。

アジア太平洋地域は2025年に112億6000万ドル(約1兆7,390億円)規模と推定しており、中国が56億3000万ドル(約8,700億円)、日本が46億ドル(約7,100億円)と評価している。欧州市場は2025年に148億1000万ドル(約2兆3,000億円)に達すると予測している。

▼自律走行トラック市場規模と将来展望|Fortune Business Insights
https://www.fortunebusinessinsights.com/jp/%E8%87%AA%E5%8B%95%E9%81%8B%E8%BB%A2%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E5%B8%82%E5%A0%B4-103590」

■【まとめ】E2Eで市場が一変する可能性も

自動運転市場はサービスの本格化とともに明らかに拡大フェーズに突入しており、今後しばらくの間右肩上がりを続けていくのは間違いない。

気になるのは、エンドツーエンド(E2E)モデルの影響だ。AI開発の著しい進化を背景に、自動運転開発の軸足は従来のルールベースからE2Eに移り始めており、開発の進捗次第ではこれまでの各社の予測を塗り替える可能性がある。市場を一変するポテンシャルを秘めているのだ。

目に見えて激変する時期はいつごろ到来するのか。自動運転開発の動向に引き続き注目したい。

■関連FAQ

    自動運転市場は拡大する?

    いま現在、拡大傾向にあることは確実で、今後もその拡大傾向が長く続き、普及のフェーズに入れば拡大のスピードが一気に加速すると考えられている。

    ADASの市場は縮小していく?

    現在はまだ市販車の99%以上が自動運転車ではなく、高度な機能を搭載していたとしても、そのほぼ全てがADAS(先進運転支援システム)にとどまる。そのため、現時点ではADAS市場の方が自動運転市場よりもはるかに大きいが、いずれは自動運転車の普及とともに、ADAS市場を逆転すると考えられている。

    自動運転レベル4以上の車両は世界で今後どれくらい増える?

    富士キメラ総研の調べによると、生産台数ベースで2030年には343万台、2045年には2,139万台になると予想されている。

    LiDARの市場も拡大する?

    矢野経済研究所によれば、自動運転車向けのコアセンサーの1つであるLiDARの市場規模は、予測ベースで2030年には約4,959億円まで拡大すると考えられている。2017年の実績値から比較すると、約200倍になることになる。詳しくは「LiDAR(ライダー)とは?」を参照。

    市場規模の拡大をけん引する国は?

    現時点では、アメリカと中国で自動運転タクシーの商用化が進んでいることもあり、この両国が市場の拡大を当面はリードしていく可能性が高い。しかし自動運転業界はまだまだ黎明期だ。どの国、企業が自動運転分野で勝者となるかはまだ分からない。

(初稿公開日:2022年1月15日/最終更新日:2026年3月9日)

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
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